処理方式

乾燥式の生ごみ処理機の違い:1回ずつ運転か、入れっぱなしか

同じ乾燥式でも、運転のしかた・粉砕・脱臭・置き場所が違います

この記事で取り上げる乾燥式の生ごみ処理機は、生ごみをためて1回ずつ運転するタイプと、電源を入れたまま少しずつ足していくタイプに大きく分けられます。1回ずつ運転するタイプは運転の区切りがはっきりしていて、量に合わせてモードを選べる機種があります。入れっぱなしのタイプは調理のたびに入れられる一方、電源を入れ続けて使います。粉砕の有無や脱臭の仕組み、屋外に置けるかも機種ごとに違うため、方式名だけでなく仕様で確かめてください。

この記事の要点

  • この記事の乾燥式は「ためて1回ずつ運転する」タイプと「電源を入れたまま少しずつ足す」タイプに大きく分けられる
  • 1回ずつ運転するタイプは、量や生ごみの種類に合わせてモードを選べる機種がある
  • 乾燥に加えて粉砕する機種もある。処理物の見た目や使い道に関わる
  • 脱臭は触媒・消臭炭・活性炭フィルターなど機種ごとに違い、交換の要否も違う
  • 屋外に置ける乾燥式は限られる。置き場所の区分は機種ごとに確認する

乾燥式は、熱や風で生ごみの水分を飛ばして量を減らす方式です。基材がいらず、使い方がわかりやすい方式です(方式全体の違いは「生ごみ処理機の種類は3つ」)。

ただ、同じ乾燥式でも、運転のしかたや粉砕の有無、脱臭の仕組みは機種によって大きく違います。この記事では、乾燥式の中の違いを整理します。

運転のしかたは大きく2タイプ

1回ずつ運転するタイプ

生ごみを処理容器やバスケットに入れてスイッチを押し、乾燥が終わったら取り出すタイプです。パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD、パナソニック MS-N25、シマ パリパリキュー PPC-15、シマ パリパリキュー ライト PCL-35がこのタイプです。

  • 区切りがはっきりしている:1回ごとに運転が終わるので、運転の終わりがわかります。MS-N25のように、処理物を入れたまま数日続けて処理できる機種もあります。
  • モードを選べる機種がある:MS-N25は量が多いときの標準モード(約6時間)と少ないときのクイックモード(約4時間)、PPC-15は乾きにくいもの向けのMAXモードと野菜くずなど向けのハーフモードがあります。
  • 運転時間は機種によって幅が大きい:パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XDは標準モードで約400gなら約1時間40分、約2000gなら約5時間40分(標準試験生ごみ)。シマの2機種は、仕様ページの量(PPC-15のMAXモードは約500g〜、PCL-35の標準モードは約400g〜)では7時間を超えます(量が少ないと短くなります。PPC-15の取扱説明書は、処理物の内容によってMAXモードは約6〜12時間かかり、未乾燥でも安全のため最大12時間で停止するとしています)。
  • 予約運転ができる機種がある:パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XDは3時間後・6時間後、MS-N25・PPC-15・PCL-35は3時間後に運転を始める予約機能があります。

生ごみをためてから処理するため、処理する前の生ごみをどこに置くかも考えておく必要があります。

電源を入れたまま少しずつ足すタイプ

loofen 家庭用生ごみ乾燥機 SLW01は、温風を循環させて乾燥させる機種で、終了アラームやタイマーで区切らず、庫内に生ごみがある間は電源を入れたままにして、いつでも追加で入れられる設計です。

  • 調理のたびに入れられる:生ごみをためておく必要がありません。
  • 1日の上限を守る:メーカーは1日1kgまで、1回150〜300g前後を目安としています。
  • 電気代は時間単位:電源を入れ続けるため、電気代は1時間あたりで公表されています(平均 約2.4円/時、27.0円/kWhで計算)。

乾燥だけか、粉砕もするか

乾燥と粉砕は別の働きです。パナソニックはパナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XDとMS-N25をどちらも「乾燥・粉砕式」と説明しています。加熱のしかたは、MS-N53XDが約130℃の温風、MS-N25がヒーターで処理容器を加熱する方式です。

粉砕するかどうかで、処理物の大きさや見た目が変わります。たとえばシマの取扱説明書は、処理物をプランターの土に使うとき、約1cm角につぶしてから混ぜる方法を案内しています。粉砕の有無はメーカーの説明で確かめてください。

脱臭の仕組みと交換の手間

乾燥中に出るにおいを抑える仕組みも機種ごとに違います。

機種 脱臭の仕組み 交換の目安
パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD プラチナパラジウム触媒 定期的なフィルター交換は不要
パナソニック MS-N25 消臭炭 3〜4か月に1回
シマ パリパリキュー PPC-15 脱臭フィルター(活性炭) 約4〜9か月に1回
シマ パリパリキュー ライト PCL-35 脱臭フィルター(活性炭) 約4〜9か月に1回
loofen 家庭用生ごみ乾燥機 SLW01 活性炭脱臭フィルター 3〜6か月程度

交換が必要な機種は、そのたびに費用と手間がかかります。なお、町田市の比較表は乾燥式について「臭いや虫が発生しない」とする一方で「乾燥中に独特のにおいがする」とも整理しています。においの確かめ方は「生ごみ処理機の臭いと音」にまとめています。

置き場所の区分

乾燥式は屋内向けの機種が多く、屋外に置けるものは限られます。

屋内に置く場合も、壁や天井とのすき間が決められています。詳しくは「狭いキッチンに置く生ごみ処理機」を参考にしてください。

処理した後のもの

乾燥式の処理物は、乾いた生ごみです。パナソニックは一般可燃ごみと一緒に捨てられるとし、loofen は自治体のルールに従って可燃ごみとして捨てるよう、シマは各自治体のルールに沿って処分するよう案内しています。

土に使う方法を案内しているメーカーもあります。苫小牧市は、乾燥処理物を堆肥として使うには土に埋めるなどして分解させる必要があり、2〜3か月かかるとしています。シマの取扱説明書は、土と混ぜて寝かせる期間を機種や季節で分けて示し、種や苗が処理物を混ぜた土に直接触れないよう注意しています(「処理物を土や家庭菜園に使うときの注意」)。

どちらのタイプが合うか

  • 1回ずつ運転するタイプが合う:生ごみをまとめて処理したい、運転の終わりがわかるほうがよい、夜に予約して運転したい
  • 入れっぱなしのタイプが合う:調理のたびに少しずつ入れたい、生ごみをためておきたくない

量の多い家庭か少ない家庭かでも候補は変わります。少人数向けの比べ方は「一人暮らし・2人暮らしの生ごみ処理機の選び方」にまとめています。

よくある質問

乾燥式はどれも粉々になる?

なるとは限りません。乾燥と粉砕は別の働きで、粉砕の仕組みがあるかは機種によって違います。メーカーの説明で確認してください。

入れっぱなしのタイプは電気代が高い?

単位が違うため、1回ずつ運転するタイプとそのまま比べることはできません。この記事の機種では、loofenは1時間あたり、ほかは1回あたりで電気代を公表しているため、1か月に使う時間や回数をそろえて比べてください(「購入費・電気代・消耗品を分けて考える費用の見方」)。

乾燥式でも屋外に置ける?

屋内外に置ける機種もありますが、多くは屋内向けです。屋外に置くなら、屋外にも置けると明記された機種を選び、雨や電源の条件を確認してください(「ベランダ・屋外に置くときの条件」)。

次にすること

  1. 生ごみがいつ、どのくらい出るかを考え、運転のタイプを決める
  2. 脱臭の仕組みと消耗品の交換頻度を確認する
  3. 置き場所の区分(屋内・屋外)とすき間を確認する
方式の違う4機種を比較表で見る

参考情報

に確認した内容です。価格や条件は変わることがあるため、購入前に公式情報をご確認ください。

誤りがあった場合の訂正方針

条件が整理できたら、同じ項目で比べる。

比較は最大4機種。仕様は出典と確認日つきで、点数や順位は付けません。

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