手入れ・使い方

生ごみのにおい・コバエ対策:ごみの日まで保管するコツ

処理機を買う前にできることと、処理機を使うときの注意

生ごみのにおいは、主に水分と高い気温で腐敗が進むことで発生します。まずは水を切って乾かし、ぬらさないように捨てることが基本で、腐りやすいものは新聞紙に包んで冷凍する方法も自治体が紹介しています。コバエのうちショウジョウバエ類は食品の発酵臭に引き寄せられるため、生ごみをふた付きの容器に入れて放置しないことが予防になります。それでも困る場合に、生ごみ処理機を検討するとよいでしょう。

この記事の要点

  • 生ごみのにおいは、水分と高い気温で腐敗が進むことが原因。水切りと温度対策が基本
  • 水を切る、乾かす、ぬらさない。腐りやすいものは新聞紙に包んで冷凍する方法もある
  • ショウジョウバエ類は発酵臭に引き寄せられる。生ごみはふた付きの容器に入れ、放置しない
  • 殺虫剤には発生を予防する効果はないとする自治体もある。発生源をなくすことが大切
  • 処理機やコンポストも、使い方によっては虫が出る。湿らせすぎない、防虫ネットをかけるなどの注意がある

夏場を中心に、ごみの日まで置いておく生ごみのにおいやコバエに困る家庭は多いでしょう。生ごみ処理機はその対策の一つですが、買う前に、日々の捨て方を変えるだけで軽くなることもあります。

この記事では、自治体が案内しているにおいとコバエの対策と、処理機やコンポストを使うときの虫の注意を整理します。

においの原因は「水分」と「気温」

船橋市は、生ごみの臭いは「腐敗」が原因で発生し、腐敗は「水分」と「高い気温」で進むため、水切りと温度対策が効果的だと説明しています。生ごみの多くは水分で、浜松市は生ごみのおよそ8割は水分と言われていると案内しています。

つまり、においを抑えるには「水分を減らす」「温度が高い状態で長く置かない」の2つが基本です。

ごみの日までにできる対策

自治体が案内している方法を、手軽な順にまとめます。

1. ぬらさない・水を切る

  • 三角コーナーをシンクの中に置くと、生ごみに水がかかって余計な水分を含んでしまいます(文京区)。岡山市も、シンク内の三角コーナーなど濡れやすい場所に置かないよう案内しています。
  • 水切りネットなどを使って、捨てる前に水をよく絞ります(船橋市)。
  • 濡らさずに調理できる食材は、なるべく濡らさないようにします(船橋市)。

文京区は、水分は嫌なにおいの原因でもあり、水切りをすることでにおいも軽くできるとしています。千葉市も、水を切れば臭いの抑制にもつながると説明しています。

2. 乾かす

  • 新聞紙などの上に置いて、水分を乾かします(船橋市)。
  • チラシで作った紙箱に入れて乾かすと、さらに水分を減らせます(文京区)。
  • 水分の多いものは、天日干しで十分乾かします(岡山市)。

3. 冷凍する

新聞紙やチラシに包み、ビニール袋に入れて冷凍する方法を船橋市が紹介しています。魚の内臓など、腐りやすい生ごみに特に効果的だとしています。

4. 容器や包装も洗って乾かす

船橋市は臭い対策として、肉や魚のトレイ、納豆のパックなどを洗って乾かすよう案内しています。

コバエ対策:発生源を断つ

台所に出るコバエの種類

札幌市保健所は、家の中で見かける小さなハエの多くは「コバエ類」と総称される1〜5mmほどのハエの仲間だと説明しています。生ごみと関係が深いのは次の2つです。

  • ショウジョウバエ類:眼が赤く、食品の発酵臭に引き寄せられて屋内に入ってきます。腐った果実やごみ置き場などに発生します。
  • ノミバエ類:腐った植物や漬物、堆肥、ごみ置き場などに発生します。

このほか、チョウバエ類は汚泥のたまった下水トラップや浴槽の下などから発生します。

予防の基本

  • 生ごみはふた付きの容器に入れる(札幌市)。杉並区も、生ごみは放置しないで清潔な密閉容器に入れるよう案内しています。
  • 網戸で外からの侵入を防ぐ。目の細かい網戸を設置します(札幌市)。
  • 水を切ってにおいを抑える。岡山市は、しっかり水を切ってにおいを抑えることで、コバエの発生を減らすことにもつながるとしています。
  • ごみ置き場を清掃する(杉並区)。

杉並区は、殺虫剤には発生を予防する効果はないとしています。見かけたコバエを駆除するだけでなく、発生源になる生ごみの扱いを見直すことが大切です。

生ごみ処理機やコンポストを使うときの虫の注意

生ごみ処理機を使うと、生ごみを乾かしたり分解したりしてから保管できます。メーカーの中には、乾燥させるのでコバエの発生も抑えられると説明しているところもあります(パナソニック、シマ)。町田市の補助制度のパンフレットにある比較表は、乾燥式について「臭いや虫が発生しない」とする一方で「乾燥中に独特のにおいがする」とも整理しています。

ただし、使い方によっては処理機やコンポストでも虫が出ることがあります。

  • バイオ式は湿らせすぎない:エコ・クリーン 自然にカエルS SKS-101のメーカーは、チップ材が常に湿った状態だと微生物の活動が止まるか弱くなり、虫の発生原因になるとしています。
  • コンポストには防虫ネット:千葉市は、段ボールコンポストにはハエなどの侵入を防ぐため防虫ネットを必ずかけるよう案内しています。また、虫の発生や腐敗を防ぐため、生ごみを三角コーナーなどに長時間放置しないよう呼びかけています。
  • 容器によっては虫が出ることがある:浜松市は、コンポスト容器や段ボール式コンポストの注意点として、虫が発生することがあるとしています。

処理機の方式ごとのにおいの違いは「生ごみ処理機の臭いと音」、電気を使わない方法の手間は「電気を使わない生ごみ処理機の手間」で説明しています。

処理機を検討するかの目安

上の対策を続けても、次のような状態なら、生ごみ処理機を検討する価値があります。

  • 水切りや冷凍を続けても、ごみの日までのにおいやコバエがつらい
  • 生ごみの量が多く、冷凍庫に入れておく余裕がない
  • 処理したものを土に使いたい

一方で、対策でにおいやコバエの悩みが軽くなるなら、急いで買う必要はありません。判断の目安は「生ごみ処理機はいらない?」にまとめています。

よくある質問

生ごみを冷凍しても大丈夫?

船橋市は、腐りやすい生ごみを新聞紙やチラシに包み、ビニール袋に入れて冷凍する方法を紹介しています。冷凍庫のスペースと、ごみの日に出し忘れないことが条件になります。

重曹は効果がある?

船橋市は、重曹を生ごみに直接ふりかけると水分が吸着されると紹介しています。水切りや乾かす方法とあわせて使うとよいでしょう。

生ごみ処理機を使えば虫は出ない?

乾燥させることでコバエの発生を抑えられると説明しているメーカーはあります。ただし、千葉市は虫の発生や腐敗を防ぐため生ごみを三角コーナーなどに長時間放置しないよう呼びかけており、処理する前の扱いも大切です。バイオ式は湿らせすぎると虫の原因になるとメーカーは説明しています。使い方の注意は機種の取扱説明書で確認してください。

次にすること

  1. 三角コーナーの置き場所を見直し、水を切って乾かす習慣をつける
  2. 生ごみはふた付きの容器に入れ、腐りやすいものは冷凍する
  3. それでも困るなら、生ごみ処理機の方式と置き場所を検討する
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参考情報

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