処理方式

電気を使わない生ごみ処理機の手間:かき混ぜ・水分・基材交換

電気代がかからない代わりに、毎日の世話が必要です

電気を使わない生ごみ処理機は、電気代がかからない代わりに、毎日のかき混ぜと基材の水分の調整が必要です。たとえば手動のバイオ式では、1日2回以上かき混ぜ、乾きすぎなら水を足し、湿りすぎなら日光に当てるなどの世話が案内されています。数か月ごとに基材の入れ替えもあります。毎日少しの手間をかけられ、処理したものを土に使える家庭に向いています。

この記事の要点

  • 電気を使わない処理機は電気代がかからないが、毎日のかき混ぜと水分の調整が必要
  • 手動のバイオ式では、1日2回以上のかき混ぜ、生ごみを入れない日のかき混ぜも案内されている
  • 基材が湿りすぎると、においや虫の原因になる。乾きすぎも分解を妨げる
  • 数か月ごとに基材の半量を入れ替えるなど、消耗品の費用と作業がある
  • 段ボールコンポストや密閉容器など、自治体が補助・配付する電気を使わない方法もある

「電気代がかからない生ごみ処理機がほしい」と考えたときの選択肢が、電気を使わないバイオ式の処理機や、自治体が案内する堆肥化容器です。電気代はかかりませんが、そのぶん毎日の世話が必要になります。

この記事では、電気を使わない方法の手間を、具体的な作業ごとに整理します。

電気を使わない方法の種類

電気を使わずに生ごみを処理する方法には、次のようなものがあります。

  • 手動のバイオ式処理機:チップ材などの基材に住む微生物が生ごみを分解します。ハンドルを手で回してかき混ぜます(例:エコ・クリーン 自然にカエルS SKS-101)。
  • 段ボールコンポスト:段ボール箱に基材を入れ、生ごみを入れてかき混ぜます。
  • 密閉バケツ型(ボカシなど):発酵資材と生ごみを容器に入れて発酵させます。
  • 土中式(地上型・地中型):庭などに容器を置き、土の中の微生物で分解させます。

町田市の補助制度のパンフレットにある比較表では、手動式を「電気を使わずハンドルなどを使用して、人の手等でかくはんを行うもの」と説明しています。どの方法も電気代はかかりませんが、かき混ぜや資材の補充などの手間があります。

手動のバイオ式処理機の手間

エコ・クリーン 自然にカエルS SKS-101を例に、メーカーが案内している作業を整理します(2026年10月時点の公式情報)。

毎日の作業

  • かき混ぜる:毎日2回以上かき混ぜます。生ごみを入れない日でもかき混ぜるよう案内されています。
  • 生ごみを小さくし、水分を切る:投入する生ごみはできるだけ小さめにして、水分をよく切ります。
  • 基材の状態を見る:チップ材が乾燥気味なら適量の水分を補い、湿ってベタベタなら日光浴させるなどして水分を飛ばします。チップ材の温度を高めに保つことも案内されています。

使い始めと、留守にするとき

  • 使い始め:セットしてから24時間は、生ごみを入れずにかき混ぜだけを行います(数時間おきに4〜5回)。
  • 旅行などで留守にするとき:出かける2〜3日前から生ごみの投入を控え、かき混ぜを多めにするよう案内されています。

数か月ごとの作業

  • チップ材の入れ替え:4〜5か月ごとに、チップ材の半量を新しいものと入れ替えます。取り出したチップ材は、有機肥料として土に混ぜたり花だんにまいたりして使えるほか、肥料に使わない場合は燃えるごみとして処理できるとメーカーは説明しています。

処理量と置き場所

エコ・クリーン 自然にカエルS SKS-101の投入量は1日最大約700gまでで、最大3〜4人家族までとされています。置き場所は室内(台所など)か、雨のかからない屋外です。電気を使わないのでコンセントは要りませんが、ハンドルを回すための空間が必要です。

注意

メーカーは、チップ材が常に湿った状態だと微生物の活動が止まるか弱くなり、虫(ハエなど)が発生する原因になるとしています。においや虫を防ぐには、水分の調整が欠かせません。

費用

電気代はかかりませんが、本体と、交換用のチップ材の費用がかかります。メーカーの価格比較資料(2020年に作成されたPDF)では基本セットの標準価格は27,000円(税別)ですが、販売店の現在の価格は異なることがあります。購入前に販売店で最新の価格を確認してください。

自治体が案内する方法の手間

自治体の資料では、電気を使わない方法の手間が次のように説明されています。

方法 主な手間(自治体の説明)
段ボールコンポスト 生ごみを入れない日も1日1回以上かき混ぜる。冬は保温すると微生物が活発に働く。防虫ネットをかける(千葉市)
密閉バケツ型・密封発酵容器 発酵資材(ボカシ)の補充が必要(町田市)。毎日のガス抜き・水抜きなどで手間は多め(浜松市)
土中式・コンポスト容器 かくはんなどの手間がかかる(町田市)。浜松市は手間を「少なめ」と分類し、虫が発生することがある、場所をとるとしている

千葉市の段ボールコンポストの使い方では、入れる生ごみの量は1日200〜500gくらいを目安とし、処理温度は40℃前後を保つのが理想としています。処理したものは、同じ量の土と混ぜて夏は1か月、冬は2か月寝かせた後に堆肥として使えると説明しています。

こうした容器の購入費を補助したり、無料で配付したりしている自治体もあります。たとえば福岡市は電気を使わない生ごみ堆肥化容器の購入費の2分の1(上限2,500円、令和8年度)を補助し、浜松市は生ごみ堆肥化容器を無料で配付しています。

電気を使わない方法が向く家庭

向いている家庭

  • 毎日かき混ぜる習慣を続けられる
  • 処理したものを使う庭や畑、花壇がある
  • 電気代や運転音をなくしたい

向いていない家庭

  • 留守が多く、毎日の世話が難しい
  • 基材の水分の調整や、虫の対策に手間をかけたくない
  • 処理したものを使う場所がない

手間を減らしたい場合は、電気でかき混ぜたり乾かしたりする機種も検討してください。方式ごとの違いは「生ごみ処理機の種類は3つ」で比べています。

よくある質問

電気を使わない処理機は臭わない?

使い方によっては、においが出ます。基材が湿りすぎると、においや虫の原因になるとメーカーは説明しています。水分を切ってから入れる、毎日かき混ぜる、基材の水分を調整する、といった世話が大切です。

かき混ぜを忘れたらどうなる?

メーカーは、空気を取り入れて微生物を活性化させるために、毎日かき混ぜるよう案内しています。留守にする前は投入を控えてかき混ぜを多めにする、といった案内もあります。毎日の世話が難しい場合は、電動の機種のほうが合うかもしれません。

処理したものはどうする?

土に混ぜて使うか、燃えるごみとして出します。土に使うときは、土とよく混ぜて寝かせ、根に直接触れさせないことが多くの資料で案内されています(「処理物を土や家庭菜園に使うときの注意」)。

次にすること

  1. 毎日かき混ぜる時間を取れるか、留守の多さを考える
  2. 処理したものを使う場所があるかを確認する
  3. お住まいの自治体に、堆肥化容器の補助や配付があるかを調べる(「生ごみ処理機の補助金を自分の自治体で調べる方法」)

参考情報

に確認した内容です。価格や条件は変わることがあるため、購入前に公式情報をご確認ください。

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